久しぶりにやって来た海兄の部屋は荷物がほとんどなく、高校生のときに使っていた机にノートパソコンが置いてあるだけだった。 「勉強大変?」 なにやら小難しそうな単語をたくさん打ち込む海兄。 これっぽっちも理解できなくて、海兄が遠くにいってしまったんだと痛感させられた。 「まぁ、ね。でも楽しいよ。少なくとも高校のときよりは」 法学部に進んだ海兄は、とにかく忙しそうだ。 この前帰ってきたときなんて難しそうな法律の本を数冊持ってきていたし。