「あれ? この羊羮どうしたの?」 机の上に置いてある短冊に切られた羊羮が私の視線を掴んで離さない。 「あぁこれね、海世(かいせい)くんがお土産にってくれたの」 「海兄帰ってきてるの!?」 海兄は日世のお兄ちゃんで、今遠くの大学に通っている。 たまにしか帰ってこれないからと言って、帰ってきたときにはいつもお土産をくれるのだ。 「ちょっと行ってくる!」 「はいはい。あんまり遅くならないようにね」