授業中、何回か目をこすりそうになって、耐えるのに必死だった。
眠い目を擦れないこのプレッシャーすごい。
「では、委員のふたりはこの後の会議に参加して、そこで決まったことを明日の朝礼で報告してください」
毎日の夕礼で設けられるようになった、文化祭準備の進捗報告タイム。みんなほとんど話は聞いてないみたいだけど、一応形だけ残り続けてる。
「六花ちゃん、頑張ってね」
「なんかあったら手伝うし、遠慮なく声かけてね」
夕礼が終わって掃除をする人たちを横目に会議に行く準備をしていると、次々にクラスメイトから声をかけられた。
「ありがと。絶対頼らせてもらうと思うから覚悟しててね」
ここで形だけの優しさを嫌って申し出を断るなんてことはしない。さすがにそこまで人間腐ってないし。
彼女たちはきれいな笑顔を浮かべて、教室から出ていった。
ひとつ、深呼吸。
さて。
「日世ー。行くよーー」
自分の席で悠々と不破島くんと何かを話していた風のヒナに声をかける。
一瞬驚いたような顔をして、それから首を傾げた。



