「そろそろ離してほしい……」 砂浜を見ても誰もいない。 暁奈は日焼け止めをしっかり塗ってから海に来るって言ってたからまだ時間はかかるだろう。 誰もいない、いないけど。 お天道様が見てる、みたいな。 「恥ずかしいんだ?」 「うるさいなぁ……そうだよ。」 あー負けた。 やっぱり私は日世には勝てないし、勝つ気もない。 少しだけ素直にそう言い、口を尖らせると、日世は嬉しそうに微笑んだ。