一息。 階段の終わりが見えてきた。 「二神くん!」 今度は下から。 「お、笹川。久しぶり」 「おひさー。ねね、今度夏休み合コンやるんだけど、二神も来ない?」 笹川は中学からの同級生。 昔は目立たない真面目ちゃんだったのに今は見事なパリピと化している。 頑張ったんだろうな。 「いや俺はいいよ。楽しんできな」 「りょー。急に声かけてごめんね」 「いいよいいよ。むしろこっちこそ声かけてくれてありがとう。あとちょっとで笹川のこと忘れるとこだった」 「ひどすぎ。あ、」 「ん?」