「新しいマネージャーの子、かわいいよね」
「ちょっと六花……なに、いきなり……」
慌ててこちらへ向かってくる圭斗の前に、あのあと不破島くんからもらった画像を突き出した。
「…………」
訪れた無言。
圭斗が苦虫を噛み潰したような顔をして、手近な席に座る。
「……よくそれが俺だってわかったね」
少し悲しそうな風に、眉が下がっている。
なんでアンタがそんな顔すんのさ。
「まぁね。アンタの後ろ姿なんか見慣れてるし。それに、」
私も、ちゃんと圭斗のこと好き、だったから。
出かかったその言葉は飲み込んで、ふるふると首を横に振る。
「いつから気づいてた?」
「2週間くらい前に、友だちに教えてもらったの。この写真も友だちから」
「そ。」



