恋泥棒の犯行予告



キスしたの…何日ぶりだっけ。


私たちを包む熱い空気。


一瞬重なった圭斗の唇がひんやりとしていて、不思議な感覚に襲われる。


現実味のないような、お伽噺みたいな感覚。


そっと熱が離れた後、そこには満足そうな照れた笑顔があった。


「じゃあな、勝手に呼び出して悪かった。俺もう行かないとだから」

「あ、うん。がんばってね」