「結局、何だったんだよ」 あのまま、六花は一時間近く泣き続けた。 泣き疲れて今は胡座をかいた俺の脚の上でスヤスヤと寝息を立てている。 腫れた瞼が時折苦しそうに動くのが、とてつもなく痛々しい。 足が痺れてくるのも時間の問題だろうな、と呑気なことを考えていると、控えめな着信音が部屋に響いた。 文字盤には『有』とだけ表示されている。