「今日一日、有にも内緒にされててちょっと腹立ってんだよね。俺に言ってもしょうがないことなのかもしれないけど、ひとりだけハブにされてるのが一番つらい」 だから、教えてよ。 と、ピクリとも動かない六花の手を握ると、この暑い季節にそぐわないくらい冷たかった。 「………っ…」 床にポトリと落ちた、一滴の涙。 かと思えば次から次へと床に水滴がこぼれていく。 泣いてる……じゃん。