一瞬驚いたような顔をしてから、目を逸らされた。


「知ってるも何も、藤原が見つけたんだよ。自分じゃ六花に言えないだろうからお願い、って。初めてねだられたことがこれだよ」


あいつもちょっと歪んでるからさ、と溢した後に何故か頭を撫でられた。


「類友だよ、ほんとに」


どういうこと、と訊けば、うーん、と考え込む。


「2人とも抗えないものに全力で抗おうとして、傷だらけになってるってこと!」


青空が、よく似合う笑顔だった。