恋泥棒の犯行予告


「六花、うしろ」


今までの自分の行いを振り返って一人物思いに耽っていると、暁奈の声がかかるのと同時に、誰かに肩を軽く叩かれた。


「不破島くん……どうしたの?」


白の袖の長いカーディガンに身を包んだ美少年は、口元を弧にしてこっちを見ていた。


「あは、ごめんね昼時に。楽しくおしゃべりしてたとこ、邪魔しちゃった?」

「いや、そんなことはないけど。珍しいね、私に何か用?」


同じクラスとはいえ、私と不破島くんが話すことなんて滅多にない。

席が近くなったこともないし、同じ塾に通っているわけでもない。