パンを片手にペンを走らせる。 お行儀は悪いけど、今だけ許してほしい。 「六花ってさ、良くも悪くも真面目だよね」 「……いきなりどうしたの。」 「いやぁ、ふと思いまして。勉強でも人間関係でも、逃げ出したりしないじゃん? えらいなぁと思ってさ」 「そう、かな。ありがとう」 突然改まってそんなこと言われても、ちょっと困る。 私だって逃げ出すことはたくさんあるし、人に対して不誠実になるときだってあるもん。