「そういやさ、」 私が中断していた英文法の問題に再度取りかかろうとしたとき、不運な日直の竹田さんが配布物を先頭の机に配りながら口を開いた。 「昨日、藤原さんと不破島くんが夜遅くに一緒に歩いてるとこ見たって私の友だちが言っててさ、」 あ、なんか嫌な予感。 暁奈の方に目を遣ると、いつもみたいなつまらなそうな態度で竹田さんの話に耳を傾けていた。