恋泥棒の犯行予告

2人しかいない部屋には、壁掛け時計の秒針が小さく空気をひっかくような音だけがこだましている。

どれくらいそのままでいただろうか。

大きく息を吸って、日世から体を離す。


「単なる気の迷いだから。気にしないで」

「俺、圭斗くんに刺されるのはやだよ……」


あはは、やりかねない。

誰にも言うつもりはないから安心しなよ、と言うと日世は少し恥ずかしそうに笑った。