「ん……りっか、きたんだ。ひさしぶり」 寝起きで眩しいライトに目を細めて、軽く2、3回頭を振る。 「ひさしぶり。元気してた?」 「もちろん。元気すぎて困るくらい元気だよ」 「それはよかった」 日世の学習机の横に立て掛けてある、小さな折り畳み式の机を組み立てて、参考書を広げる。 教科書108ページ、隣接3項間漸化式。 「ここ、わかんないから教えて」 「はいよ」