恋泥棒の犯行予告


「ねぇ六花、やっぱりさ……もっと会う時間増やせない?」


花火の音に紛れてこぼされた圭斗の呟き。


「会えないの、そんなにいや?」

「いやっていうか……」


繋いだ手に一瞬力がこもる。


「別に疑ってるわけじゃないんだけど、六花の気持ちがほんとに俺にあるのかが……わかんなくなるんだよね」


こんなにも暑いのに、圭斗の指先は少しだけひんやりとしている。