そう言う私に、

「お前は、もう16歳だ。結婚できる歳だ。
自分の道は自分で決めなさい。
この先長い人生なにがあるかわからない。
だから、忍耐力をつけなさい。もう、俺らは親じゃない」

と言われた。

「あ、それと今日学校に退学届は出してきたわよ。それに、部屋の物は売りたいから本当に必要な物だけこれに入れなさい」

と、小さなバックを渡された。

「待って、先生に何も言われなかったよ?」

私がそう言うと
「言わないでってお願いしたから」

とお母さんに言われる。