孤独な少女と一匹オオカミ

「蒼ちゃん。どこ行くの。」

と、晴に呼び止められる。

「寧々が心配」

と、だけ言い走ろうとするが、腕を捕まえられる。

「晴。なんでいつもいつも僕の邪魔するの」

僕は初めて、晴に冷たい態度をとった。

晴は、少し俯き

「あんな、女いなくなればいいのよ。
あの女さえいなければ、蒼ちゃんは私のだったのに」

と怒りをあらわにしていた。