麻有子の家に上がると、絵里加と壮馬が 美奈子達の側に 駆け寄ってくる。
 

「壮君、合格おめでとう。頑張ったね。」

絵里加達と同じ小学校に 合格した壮馬に、美奈子は言う。
 

「ありがとう。」

はにかんだ笑顔で 答える壮馬。
 

「お姉ちゃん、凄いね。二人とも 合格させるなんて。私、保育園で自慢しているの。」

美奈子が言うと、
 

「壮君が頑張ったのよ。でも、ホッとしたわ。」

と麻有子は 優しく微笑んだ。



壮馬は 和哉の手を引いて、自分の部屋を 案内している。




すっかり女の子らしくなった絵里加は、麻有子と一緒に お茶の用意を手伝っている。