少しずつ、自然に。

お互いが 無理のない速度で お互いの生活に入って行く二人。


結婚する自分を、ずっと想像できなかった美奈子。



でも和哉との時間は とても自然で。

何も 無理しない自分でいられた。



和哉と歩く毎日を 美奈子は 簡単に想像できる。



二人で朝を迎え、慌ただしくお互いの職場に向かう。

生徒に夢中で、美奈子を放っておく和哉を 時々責めたり。



そのうち、子供が生まれて。

忙しさにバタバタする美奈子を、和哉はなだめる。



そんな毎日を 美奈子は思い、胸を熱くしていた。