「あれ。高村先生ですよね。」 丁度、店に入って来た 二人連れの男性が、美奈子に 声を掛けた。 「はい。ああ、中学の小島先生。」 秋に行われた 教育委員会の研修で、美奈子の隣に座った 中学教諭の小島和哉だった。 「偶然ですね。」 と笑顔で言って、立ち去ろうとしない和哉に、 「良かったら、ここどうぞ。」 と春菜は 隣の椅子を指す。 「いいんですか。」 と答えて、和哉達は 同じテーブルに座る。 苦笑する美奈子に、春菜も笑顔で頷いた。