小学生になった美奈子の 宿題をみてくれるのも。

翌日の用意を 手伝ってくれるのも 麻有子だった。
 

「美奈ちゃん、明日は体育着 持って帰って来るんだよ。」

麻有子は、美奈子に 帰りの心配もしてくれた。

「どうして。金曜日じゃ駄目なの。」

美奈子が 麻有子に聞くと、
 
「金曜日は 給食袋とか上履きとか 荷物が いっぱいになるでしょう。」

麻有子は とても几帳面だった。
 

「ふーん。わかった。」

美奈子が頷くと、
 
「少しずつ 持って来た方が 楽だよ。」

麻有子は ニコッと笑って 言った。