ドアをノックして中に入ってみた。
奥の方から激しいロックが微かに聴こえてきた。
「あの、すみません。」
私にしては大声を張り上げたつもりだったが一向に返事はない。
どうしようかな、と戸惑っていると後ろからズカズカと部室に入って行く女の子を見つけた。
勇気を振り絞って「あの、軽音楽部の部員の方ですか?」と聞いてみたら、
その子は振り返って
「は?違うよ。私、仮入部に来たの。」
と言い捨てて去っていってしまった。
私は呆然としていた。
仮入部ってことは、一年生…だよね。なんだかオーラが新入生では無かった気が。
ますます入りにくくなってしまった私は諦めて帰ろうかな、と思っていた。
そして振り向いて一歩外に出た瞬間、ドン!という音がして私は地面に叩きつけられてしまった。
「あ、えっと、大丈夫?」
そこに立っていたのは寝癖が立っている、男の子だった。
その子は急いでいるのか駆け足のまま私に声を掛けた。
「あ、大丈夫です。」
そう言って起き上がると彼は去って行った。
しかし、その直後振り返って
「そういえば、こんなところで何してるの?」
と言ってきた。
「あの、ここの仮入部に行こうと思ってたんですけど、なんか行きづらくて…。」
「あ、もしかして、ショートカットの背が高い女子が入っていったからでしょ?なんか言われたの?」
「え、えっと…確かに入っていきましたけど、特に何も…」
「大丈夫だよ!あいつね!そんなに悪いやつじゃないから!一緒に行こう!」
彼はそう言って中に走って行った。
私は少し驚きつつも、せっかく言ってくれたんだから、と中に入ることにした。
奥の方から激しいロックが微かに聴こえてきた。
「あの、すみません。」
私にしては大声を張り上げたつもりだったが一向に返事はない。
どうしようかな、と戸惑っていると後ろからズカズカと部室に入って行く女の子を見つけた。
勇気を振り絞って「あの、軽音楽部の部員の方ですか?」と聞いてみたら、
その子は振り返って
「は?違うよ。私、仮入部に来たの。」
と言い捨てて去っていってしまった。
私は呆然としていた。
仮入部ってことは、一年生…だよね。なんだかオーラが新入生では無かった気が。
ますます入りにくくなってしまった私は諦めて帰ろうかな、と思っていた。
そして振り向いて一歩外に出た瞬間、ドン!という音がして私は地面に叩きつけられてしまった。
「あ、えっと、大丈夫?」
そこに立っていたのは寝癖が立っている、男の子だった。
その子は急いでいるのか駆け足のまま私に声を掛けた。
「あ、大丈夫です。」
そう言って起き上がると彼は去って行った。
しかし、その直後振り返って
「そういえば、こんなところで何してるの?」
と言ってきた。
「あの、ここの仮入部に行こうと思ってたんですけど、なんか行きづらくて…。」
「あ、もしかして、ショートカットの背が高い女子が入っていったからでしょ?なんか言われたの?」
「え、えっと…確かに入っていきましたけど、特に何も…」
「大丈夫だよ!あいつね!そんなに悪いやつじゃないから!一緒に行こう!」
彼はそう言って中に走って行った。
私は少し驚きつつも、せっかく言ってくれたんだから、と中に入ることにした。
