今日は休み。


 家族はそれぞれの用事で出かけている。

 用事がないのは俺だけ。



 今は昼過ぎ。
 テレビを観てくつろいでいる。


 そのとき。
 スマートフォンに着信。

 葵からだ。


「もしもし」


『もしもし、隼翔兄』


「どうした、葵」


『今から友達を一人、家に連れていってもいい?』


「あぁ、いいよ」


『ありがとう』


 珍しいな、葵が家に友達を連れてくるなんて。

 まぁ、俺もそうだけど。



「ただいま」


 葵との通話。

 それから少し経って葵が帰ってきた。


 葵の友達に挨拶をしよう。

 そう思ったら―――。