「……隼翔……ありがとう。でも、よかった。隼翔と遼祐さんがずっと友達でいることができて。……もし……あの日以来、隼翔と遼祐さんが友達でいられなくなって、ずっと口を利かなくなってしまったらと思うと……オレ……」 「オレと遼祐なら大丈夫だよ。そんな簡単に壊れる友情じゃないから」 「……隼翔……。本当によかった」 「葵、ありがとう。オレと遼祐の友情のことを心配してくれて」 オレはそう言って葵のことをもっと強く抱きしめた。