「うん。ありがとう、隼翔」
「別にお礼なんて言わなくていいよ」
「ううん、言いたかったの『ありがとう』って」
「葵……」
そしてオレと葵はプラネタリウムがある科学館へ向かうため電車に乗った。
三十分くらい電車に揺られて科学館の最寄り駅に着いた。
そこから少し歩くと科学館が見えてきた。
「隼翔、科学館が見えてきたよ。もう少しで着くね」
「ああ」
そう言ってから少しして科学館に着いた。
そうしてオレと葵はプラネタリウムの丸天井に映る美しい星空に見入っていた。
科学館を出た後、オレと葵はファーストフード店で昼食をとることにした。
ファーストフード店へ向かう途中、葵は嬉しそうな様子だった。
「ねぇ、隼翔。本物の星空はもちろんきれいだけどプラネタリウムの星空もきれいだったね」
「ああ、そうだな」
「今度また、違うところのプラネタリウムも行きたいな」
「ああ、そうだな、行こう」
「うん」
穏やかな青空の下、オレと葵は穏やかに歩いている。