んー、あげてもいいけど…ちょっと心配かも。
合鍵なんて渡して何か悪用されたら大変だし。
「大丈夫だって。俺そんな悪いやつじゃないし」
ケラケラ笑いながら一ノ瀬が言う。
えっ、今のまさかまた心の声漏れてた?!
不覚………
「ほんっと、綾川さんっておもしろーい。ほら、安心して」
んー、一ノ瀬くんのその目はずるいよ…
そんな綺麗な瞳で見つめられたら、断れない……
「いっ、いいよ。そこの棚に入ってるからっ」
「ありがと」
_____あ、また笑った。
一ノ瀬くんのその優しい笑顔はほんとうに危ない。
胸がぎゅっと締め付けられるような感じになる。
これがイケメンの効力か……
なんかずるいな、

