入る?入るって一ノ瀬くんがうちに? 一応女子高生のひとり暮らしのうちに? 「えっ、それはちょっと…」 「えー、いいじゃん?お邪魔させて?」 どこか独特な雰囲気を醸し出しながら猫みたいな彼は私に尋ねてくる。 一ノ瀬くんってこんなに女子と喋る人だったっけ? 「え……じゃあ、ど、どうぞ…」 若干戸惑いつつも結局中へ入ることを許可してしまった。 まあ、ちょっとくらいいいよね、? __そう思った私が甘かった。