何故か安井と二人で帰る事になった。

田中くんの時とは違い、そわそわして
落ち着かない。。

「あっ。高木。俺の事。。
智也でいいよ。いっその事 呼び捨てとか?!」

「えっ?」
何を突然に。

安井を見た。苦い顔をしながらだけど
しっかり私を見ていた。
ガツガツと、やってくる
そんな、あいつにドキッとしてしまう。

でも、なにを話したらいいかわかんなくなる。

「なに?急に?」

「嫌だよな?ハハハハハ〜。」

苦い顔を更にしていた。

「別にいいけど。。。智也くん。」
なんか、恥ずかしい。

智也くんの顔が急に笑顔になり、嬉しそうに笑った。
その顔につられて何故か私も笑ってしまった。

その瞬間、智也くんの手の甲を
私につけてきた。

たまたま?そう思ったけど、離れようとすれば、離れれるのに。離れようとしない。

なんで?小林さんがいるのに?
私をからかってるの?

そうゆうの、嫌だ。

先輩に似ている。
沢山いる仲良しの女子の一人。
どうせ、智也くん。いや、、、安井もだ。

わたしは、手をずらした。
えっ?ずらしても彼は、私の動きに合わせて
手が離れない。。

なに?

あいつを見たけど、何もないように。
普通にあるいてる。。
やっぱ、慣れてるんだろう。

私は、手を振り払い、自分の胸に手を置いた。胸が痛む。。

何もなかったみたいに、安井は、歩きつづけた。

やっぱり、嫌いだ。