案の定 日曜日の夕食は 恭子の家族と 一緒に食べる予定になっていた。

土曜日、ディズニーランドを 早めに引き上げて 樹は 恭子の家に寄ることにする。
 

「お兄ちゃん達、呼んでおく?いざと言う時 助けてもらうように。」

恭子も少し、不安だったと思う。
 
「大丈夫だよ。土下座してでも 許してもらうから。安心して。」

樹が言うと、恭子は 嬉しそうに笑う。
 
「あんまりグズグズ言ったら 家出しちゃうから。」

と、樹を喜ばせてくれる。
 
「それもいいね。その時は うちにおいで。」

樹も 甘く言ってしまう。恭子が可愛くて。
 


ディズニーランドでは 予想通り 恭子に振り回されて たくさん歩く。

恭子の希望で 二人の写真も いっぱい撮って。

“樹さん、樹さん” と 恭子に呼ばれ デレデレしてしまう自分も 楽しかった。