恭子は お正月の旅行も 行こうとしなかった。

夏に ハワイ旅行を キャンセルしたから お正月休みは どこかを予約しようとする樹に、
 
「まだ喪中だから。海外は 行きたくないなあ。」と言う恭子。
 
「恭子、いいの?」

樹は驚いて 聞いてしまう。
 
「旅行は これから いつでも行けるから。それに 絵里ちゃん達も 一緒に行けないし。」

恭子は 樹が思うよりも 大人で ずっとわきまえている。


「それなら、スノボに行こうね。一泊ならいいでしょう。そうだ クリスマスは 二人でディナーしようか。」

樹の言葉に 恭子は 嬉しそうに頷く。

そして、ちょこんと 樹の膝に乗る。


そんな恭子が可愛くて。



樹は夢中になっている自分に気付く。