樹と同じように、父親の会社を 継ぐ健吾。

絵里加を養い 会社を守る責任が 健吾を樹に近付かせる。
 

「社長の息子っていう立場で入社して、反発とか ありませんでしたか?」

軽井沢の夜、健吾は 樹と話したがる。
 
「うーん。全然ないとは言えないけど。俺は、思った以上に 好意的だったよ、回りが。」

樹が誠実に答えると、
 
「他の会社に就職して、社会勉強をした方がいいのか、悩んでいます。」

健吾も素直に相談してくる。


樹のことを “お兄さん” と呼んで。


樹は、健吾の 正直で人懐っこい性格に 好感を持ってしまう。