弁護士さまの隣。



「ありがとうございます!このご恩は必ずどこかでお返し致しますので…!」


「あはは、いいよーこんなの。お安いご用だよ、困ったらまた僕のところに来ていいからね。」

「そ、そんな。めっそうもない!」


「おっと、もう行かなきゃ。」

「ついでに君、名前何て言うの?」


「えっ、と。松村 由希と申します。」


「僕は、光國 涼太 です、ここの弁護士をやってるんだ。」

あっ、やっぱり。


「それじゃ、また会ったときに…。」

「はい!」


そう云ったあと、彼は何もない所でつまずき、行ってしまった。


「イケメンがつまずいた…。」

いけない、少し笑ってしまった。