雪の訪問者

挙げ句の果てに、覚醒剤まで打たれて

肉も骨も、いや、それこそ骨の髄までしゃぶりつくされ

それこそ、骨と皮だけの、ガリガリに痩せ細った状態になって

高校時代の、溌剌とした彼女は診る影もなく

そしてある日、彼女はひっそりと

自宅で、手首を切ったらしい

救急車で病院に運びこまれてから、しばらくは

1ヶ月近く、生死の境を彷徨っていたらしいが

結局、意識を回復させること無く、そのまま…

何か、揺れている

あれ、地震かな

…違う。震えているんだ、僕が

恐れからではない

行き場のない、怒りからだ

どうして…

どうして、どうして…

僕に、相談してくれなかったんだろう

「岩田くん、岩田くん!聞いとう?」