すると悝世の動きがピタッと止まって、首筋に埋めていた顔をゆっくり上げて目が合った。


かと思えば、
唇の真横……スレスレにキスをしてきた。


行動が予測不能。



「……フツーって何それ」


「え……?」


これまた想定外の返事。



幼なじみにこんなことしちゃダメだって、それくらいわかるはずなのに。


こんなの、はたから見たら恋人同士がするようなことなのに。


だから、そんなこともわかんないならいいって突き放そうとしたのに。




「依茉に触れたいと思うから触れる。
……これじゃダメなの?」