「そんな簡単に折れたりしないよ」


「んー。
とりあえず依茉ちゃんの太もも貸して」


「ひぇっ……やっ」


いきなり悝世がソファに寝転んで頭だけ乗せてきたから、びっくりして上ずった声が出た。


ふわふわした悝世の猫っ毛がふれてくすぐったい。



「依茉の太ももってやわらかいね」


「う……っ」


「なんだろう、ほどよくムチムチしてる感じ」


ほどよくムチムチって
若干けなされてるような気もする。



「太もも界だったらナンバーワンだよ」


「それは褒められてるのか謎だよ……っ!」



「サイコーの褒め言葉だよ。
ほら、触り心地もすごくいーよ」


「ちょっ、ひゃぁ……っ」


無遠慮に大きな手が撫でてくる。



「あーあ。そんな声出しちゃダメでしょ。
誘ってるの?襲ってほしーの?」


「うっ、やっ……ちがう……っ」



「否定してるのに身体は反応するんだね」


「ぅ……っ」



結局、このあとも悝世のペースに乗せられて、好き放題されるがまま。