でも……まったくドキドキしないわけでもなくて。


悝世に抱きしめられたり触れられたり。
無意識に甘い声でわたしの名前を呼ぶとことか。



ぜんぶにいちいちドキドキするし、こんなことするのわたしだけがいいっていつも思ってる。



それもこれも、


わたしが小さい頃からずっと

悝世のことが好きだから。



幼い頃とかは悝世のことは弟みたいな感覚でしかなくて、守ってあげなきゃって思ってた。



でも、そんなの何年も経てばあっという間にぜんぶひっくり返る。



今は関係を壊さないために幼なじみとして悝世のそばにいるけれど、もう小さい頃みたいな守ってあげなきゃいけない悝世はどこにもいない。




誰もが羨むような完璧すぎる顔立ち。

ぱっちりの二重に
惹きつけられるアーモンドアイ。


鼻筋はきれいに通っているし、
まつ毛だって男の子のくせにものすごく長くてふさふさしてる。


顔はものすごく小さくて、顎のラインなんてシュッとしてて。