「……ここでダメとか半殺しだよね」
「ぅ……止まってくれなきゃダメ……っ」
無いに等しい力で悝世の身体を押し返す。
「はぁ……俺死ぬのかな」
「そんなこと言わないで」
「ここで我慢とか殺す気じゃん」
「そんな気ない……もん」
幼なじみなのに。
わたしは悝世のこと幼なじみとして見てないけれど。
今の悝世がわたしのことどう思ってるのかなんてわかんない。
側から見たら、幼なじみを超えてるように見えるのに。
悝世は一度だって、わたしに"好き"の2文字を伝えてくれたことはないから。
幼なじみなら、こんなことしないって強く言い返せたらいいのに。
今の関係が壊れるのを恐れて、何も言えないまま、結局いつも悝世に流されてしまうから。
いつまでも幼なじみ止まりのまま━━━━。