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そんなこんなで結局断れず……。


放課後、田城さんがいつもどおり車で迎えに来てくれてスタジオに向かってるところ。



「いやー、相手役に依茉ちゃん指名するなんて、やるじゃん?」


「でしょ?そこらへんにいるモデルよりスーパーウルトラ級にかわいーから」


やめてよやめてよ、スーパーもウルトラもいらないから…!!



「ははっ、相変わらずベタ惚れだな。依茉ちゃんも大変だねー。まあ、そんな難しい撮影じゃないし、悝世がリードしてくれるから安心するといいよ」



「えっと、ほんとにわたしなんかで大丈夫なんですか……?」


これで雑誌売れなくて、責任取れとか言われても無理だよ無理だよ?



「んー、大丈夫でしょ。依茉ちゃん可愛いし。いちおう偉い人の許可は下りてるから」


偉い人も田城さんもテキトーすぎだよ……。