季節は秋が終わり冬に入った12月のこと。


とある事件が発生。

いや、事件と呼んでいいのかレベルなんだけども。



「悝世、朝だよ起きて」


いつもと何も変わらない朝。

そう、何も変わらないはずなのに。



「ん……おはよ」


眠そうな顔をして、身体をグイーッと伸ばしてそのままベッドから起き上がった悝世。


そのまま横にいるわたしのことなんかフル無視で、ベッドから降りて洗面台へ。



ここ1週間、ずっとずっと朝から夜までこんな調子。


前は朝起きたら真っ先に抱きしめてくれて、キスもしてくれたのに。


夜だって、仕事から帰ってきたらまずギュッてしくれて、寝るときだって一緒にベッドに入るのに。


最近は抱きしめてもくれないし、キスもしてくれない。ベッドに入るのだってバラバラ。