「依茉の困り顔……かわいーね」
「こ、困らせないでよぉ……っ」
控えめに見つめたら、またチュッてキスをされて。
「……でも、依茉のかわいー声は他の男には聞かせたくないね」
「ぅ、じゃあ…、やめて……っ」
すると、ガチャガチャ開けようとする音がしなくなった。
そして。
「仕方ねーから、諦めるかー」
「そうするかー」
ようやく諦めてくれたみたいで、やっとどこかにいってくれた。
「うぅ、悝世のバカ……っ!」
すぐさま押し返して、すぐに鍵をガチャッと開けて廊下に出た。
「……結構スリリングあってよかったじゃん」
「よくないよくない……!!」
悪びれた様子がないから困っちゃう。
あの状況でバレてたらどうなってたかと…。
考えるだけでも変な汗が出てきちゃう。
すると、休み時間終了のチャイムが鳴ってしまった。

