急に外から男の子の声が聞こえて、扉を開けようとしているのかガチャガチャ音がしてる。
う、うそ……なんでこのタイミングで誰か来ちゃうの……！！
「鍵なんてかかってなかったよなー、たしか」
「誰か使ってんのかね？」
ひぃぃ……これぜったいまずい……っ！
扉一枚越しで、ちょっとでもこっちが声を出したらぜったいバレる……！
「り、せ……どうしよう……っ」
今わたしぜったい不安そうな顔してると思う。
なるべく小さな声で悝世に訴えてみたら。
「……興奮するね」
「へ……っ」
「……ちゃんと声我慢しないとね、依茉ちゃん」
「ふぇ……っん」
う、うそうそ……っ。
なんでこの状況愉しんじゃってるの……！
「……そんな声出したら聞かれるよ？」
「ぅ……っ、」
もう、なんでこんなイジワルなの。
