もう、こんなのダメなのに……っ。
悝世のセーターをギュッと握って限界の合図を送るけど、ぜんぶスルー。
「……イケナイコトしてるね、俺たち」
クスッと笑って、今度は耳元に顔を近づけて。
「……依茉は耳弱いもんね」
「ひゃぁ……っ、やめ……てっ」
耳たぶを唇で挟まれてゾクッとするし、さっきよりも声が抑えられない。
「……ほんとかわいーね。
俺の理性どっかにいっちゃいそう」
スッとお腹のあたりに悝世の手が触れて、ブラウスを引っ張って出してくる。
「やだ……っ、何するの……っ」
「せっかくだから脱がそうと思って」
「ば、バカ言わないで……っ!!」
せっかくだからとか意味わかんないし…!!
すると、最悪の事態発生。
「あれー、ここの空き教室って鍵かかってたっけかー?」

