「……せっかく会えたのにキスくらいしてくれないの?」
「い、いや、ここ学校だから……!そ、それにキスなら朝たくさん……したじゃん」
「ってか、したいからしよーよ」
「へ……へっ!?」
ちょっ、ここ廊下だし…!!
いま誰もいないからいいけど、ぜったい誰か通るから……!!
「うぅ、まってまって、ダメだってば……!」
近づいてくる悝世の顔を手でブロック。
「……この手クソ邪魔」
「口悪いよ!」
「口さびしい?んじゃ、キスするしかないね」
「そんなこと言ってなぁい!!」
すると、階段のほうから誰かくる声が聞こえてくる。
ま、まずい、こんなイチャイチャしてるところ人さまに見られるなんて耐えられない!
ど、どうしようどうしよう……!
パニックになったわたしがとった行動は……。
「へぇ……こんなとこ誘い込むなんて依茉ちゃんイケナイコだね」

