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「小芝さん〜。あとでプリント回収したら準備室まで持ってきてくれるかしら？」
「あ、わかりました」
英語の授業終了後の休み時間。
係りだから、プリントの回収を頼まれてしまった。
全員分回収して準備室へ。
英語準備室は少し遠くて、別校舎にある。
悝世がいる、芸能科の校舎と同じ。
普段こっちの校舎に来ることがないから、なんでか緊張しちゃう。
もしかしたら、悝世に会えたりするかな…なんて微かに期待したり。
「ごめんなさいね〜、ここまで来るの大変だったでしょ？」
「いえいえ、大丈夫です。じゃあ、これで失礼します」
無事にプリントを届けて、準備室をあとにした。
次の授業なんだっけ、移動だったっけ？なんてことを考えていたら。
「……あれ、依茉だ」
