「ん、もっと深いのしてよ」 「やっ、むり……っ」 誘うように唇を舌でぺろっと舐めてくる。 「目しっかり合ったままキスするのいいね、興奮する」 「んなっ……」 唇をわずかに離して、クスッと笑ってる。 「もうこれでおわりですか、依茉ちゃん?」 「おわり……です」 「ふーん……。まあ、物足りないから寝るときは俺から嫌ってくらいキスしてあげる」 「えっ、ぅ……」 もちろん、その日の夜も悝世が満足するまでキスの嵐は止まらなかった。