「よ、よくわかんない……っ」


「依茉からキスしてよ」


「へ……、わたし…から?」


「そー」



む、無理……っ、難易度高すぎ……!


それに、キスなら悝世が数えられないくらいしてるんだから、もう今日はしなくてもいいじゃん。


それを言ってみたら。



「……俺からキスなんてしたっけ?」


「と、とぼけないで……っ!」



「した覚えないから依茉がしてよ」


「うぅ、なんでそうなるのぉ……っ」



とぼけるのがほんとにうまいんだから。
あんなにたくさんキスしてきておいて、覚えてないなんてぜったい嘘だもん。



「ほーら、早くして依茉ちゃん。いつまで待たすの、焦らしプレイ?」


「うっ、だから……しないもん……」



「なんで」


「や、やり方わかんない……っ」