ゆっくり目を開いたら、ほぼ目の前に悝世の整った顔。


ん……?

あれ、なんで悝世がここに?


帰ってきてから1人で寝てたはずなのに。



「……り、せ?」


「ん?」


「なんでここにいるの…?」


「依茉に会いたかったから」



不意打ち、心臓に悪い。

ストレートになんの迷いもない。



「なんで……?」


「聞かなくてもわかってるじゃん。
俺は依茉の顔見て抱きしめないと落ち着かないの」


朝ケンカみたいなのして
口聞いてなかったのが嘘みたい。


でもいつもこうやって自然と仲直りっていうか、気づいたらもと通りになってる。



「……さっき仕事終わって帰ってきた」


「お、お疲れさま」


「……疲れたから依茉がたくさん癒して」


ギュウッてこれでもかってくらい、身体を密着させてくる。



「癒すって……何したらいいの?」


「俺が何したらよろこぶとかわかんない?」