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「ん……」


スマホのアラームが鳴る前に目が覚めた。



ぼんやりする意識の中、とりあえず今が何時なのか確認するために右手でスマホを探す。



「ん……あれ、どこ……?」


まだ目がショボショボしてるせいで、はっきり目が開いてなくて手探り状態。


たしか枕元に置いたはずなのに。


何度か手を動かして、ようやくスマホが見つかった。



画面をタップして確認したらまだ朝の5時。


起きるには早い……かな。


まだ目が覚めなくて、目に入ってくるスマホの光がまぶしくて思わず目を細める。



スマホの画面の通知欄には、日付を超えてからお祝いのメッセージが何件か届いていた。



その中で、勝手に期待してた。

もしかしたら、悝世も連絡くれてるかも…なんて。


スクロールするけど、悝世の名前はなくて寝起きから早速落ち込んだ。



そのままスマホをベッドに放り投げて、再び目を閉じて左手で目元を覆おうとしたとき……。




「え……何これ」