私とあなたの  ラブシークレット    ~番外編~


「思いのほか、親父が執念深くて
社長からの座を引きずり落とすのは簡単だったんですよ。
社員からの不平不満も多く聞かれていたので
ですが、まさか名誉会長なんてものを用意していたとは思いませんでしたが」

あの噂は本当だったんだ

「ですが、その座からもずり落として、
篠田HDの経営にも経済にも口を出すことが出来ないようにしてきました。
これは篠田HDの役職についている者。
他の社員たち、全員の声だと、落としてきましたよ」

「そうか。では、正式に
お前たちの結婚を認めよう」

「伊蕗にぃ」

「2人の弟妹を一度に見送るとは思わなかったが」

え・・・?

「どういう・・・こと?」

「愛実は知らないんだったな。
プリンセスの婚約者が年上の場合
学園には婚約と公表しているが、結婚していることが多いんだ」

そうなの・・・?

「逆にプリンセスより年下の場合は、プリンセスが待たされるからな。
あまり、年下の婚約者を取り入れていないんだ」

そうだったんだ

「それと、お前の言っていたプリンセス制度は、お前の卒業をもって
廃止とすることにした」

え?

「いいの?」

「あぁ。愛実が行ってきたんだろうが。
この制度をなくしたいと」